創業の精神(創業社長 故柴田敬蔵 の言葉)
「昭和23年(1948)は、まだ敗戦のいたでやまぬ焼野原の多い日本であった。
東洋内燃機工業社の誕生には、一つに喰って生きていかねばならないというせき立てられる現実と、会社をつくるなら同志的結合、ゲマインシャフト的なものをという理念があった。これは21~22年(1946~1947)と、わたくしの遍歴した会社勤務から得た教訓であった。
西田幾太郎博士は、夜の金沢の町を歩きながら、夢みる如く純粋経験の思索にかられたと、その著「善の研究」の序文に書いておられるが、
確たる仕事のあてもないまゝ道を歩きながら
一つに ガラス張りの明るい経営の会社
二つに 先に入った人を大切にするが、
新しく入ってきた能力ある人もどんどん中心に繰り込む会社
三つに 共同の果実を共同で分かち合う会社
そのような会社をつくりたいと夢みたのである。
初めは、会社の生命の長さというものも考えたことはなかった。
その日、その日、なんとか会社を生かして行かねばと必死であった。
いま考えてみると、創業の理念はあまりにも内部結束型のものである。
そして初めは、「このディーゼルエンジンの修理を中心とした仕事で社会に大いに貢献しよう」という崇高な理念は、いま思うとなかった。勿論お客さまあっての我々、お客さまあっての営業ということは分かっていたが。
大塚久雄博士のマックス・ヴェーバーの研究によれば、
資本主義の精神の原点には「我々の生産する品物が、本当に隣人の役に立っているか。役に立っているならば利益が生ずる。そして隣人に役立つ仕事をして初めて神の御心に叶う。」とある。
常に、我々のサービスが、我々のセールスが、我々の製品が、本当にお客様のためになっているかどうかの反省・自戒を心の奥底にいつも燃やしつづけて行かねばならない。
また、お客さま、社員並びに家族の皆さま、ご協力いただいた方々に対し、
感謝の気持ちで一杯である。さらに我々は、大いなる輝かしい未来を想像し、
その未来像に導かれて、一瞬一瞬を的確な判断で行動して、展開をはからねばならない。」
(1978年 当社発行 『30年史』巻頭のことばより)
沿 革
1948年(昭和23年)11月 | 川崎市渡田町に故柴田敬蔵他が東洋内燃機工業社を設立 |
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1949年(昭和24年)06月 | 同市川崎区元木町40番地(現在元木1-3-11)に移転 |
1957年(昭和32年)11月 | 登戸工場開設、川崎市長尾東高根738番地に土地5,940㎡の工場完成 |
1972年(昭和47年)11月 | 資本金3,000万円に増資 |
1978年(昭和53年)06月 | 建設業(機械器具設置工事業)登録 |
1979年(昭和54年)08月 | 検査業者登録(車両系建設機械) |
2000年(平成12年)10月 | ISO9001:1994 取得 |
2002年(平成14年)10月 | ISO9001:2000 認定 |
2009年(平成21年)10月 | ISO9001:2008 認証 |
2017年(平成29年)05月 | ISO9001:2015 認証 |